20年後のAI時代を見据えた教育とは?レア人材を目指すブルーオーシャン戦略

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20年後のAI時代を見据えた教育とは?レア人材を目指すブルーオーシャン戦略 教育ノウハウ

初代iPhoneが発売された日をご存知ですか?

2007年6月29日、わずか13年前のことなんですね。

その後、iPhoneに代表されるスマホは私達の生活様式を大きく塗り替えて、今や生活になくてはならない必需品になっているのはご存知の通りです。

ところで、我が家の次女は小学5年生ですが、彼女が現役で大学進学した場合、社会に出るのは12年後ということになります。さらに、社会の第一線で働くようになるのは20年後かもしれません。

しかし、日本の教育システムは私が学生だった頃とほとんど変わっていません。これって、本当に大丈夫なんでしょうか?

勉強にも向き不向きがある

勉強にも向き不向きがある

子どもの評価基準はいくつかありますが、昔も今も、もっとも無視できない基準は偏差値でしょう。でも、「偏差値で評価される世界」って、多くの子供達にとってシンドイですよね。

勉強が心から好きで、親や先生に言われなくても自分から進んでできる子にとっては居心地の良い世界でしょうが、そんな子どもは多くありません。

あまり耳障りのよい話ではありませんが、じつは勉強ができるかどうかも生来の要素が6~8割を占めるといわれています。

もちろん家庭環境や努力によって学力を伸ばすことはできますが、生まれつき勉強に向かない子にとって「偏差値で評価される世界」で戦うことほど分の悪いことはないでしょう。

受験競争の先はレッドオーシャン

受験競争の先はレッドオーシャン

とくに可愛そうなのが、たいして勉強が好きでも得意でもないのに「やらなきゃいけないこと」だからと、本当にやりたいことを我慢して無理な努力を重ねている子どもですね。

まあ、これ実はかつての私自身がそうだったんですけど。

頑張って勉強すれば、望み通り一流大学、一流企業に入れるかもしれません。

しかし、そこには勉強が好きで、無理しなくても難なく受験競争を勝ち抜いてくるようなライバルがいます。

「努力」は「好き」にどうしたって敵いません。

つまり、無理な努力を重ねていった先には、さらに過酷なレッドオーシャンが待ち構えているわけです。

AIに奪われるホワイトカラーの仕事

AIに奪われるホワイトカラーの仕事

さらに今後は、従来のホワイトカラーが担ってきた仕事の多くはAIに取って代わられるようになるでしょう。

実際に、アメリカの大手投資銀行、ゴールドマン・サックスのニューヨーク本社では、500人のトレーダーのほとんどがAIによるロボットトレーダーに切り替わり、2017年にはたった2人だけになっています。

今後、この傾向がさらに加速していくことは間違いありません。

偏差値を上げるために勉強を頑張っても、「結局AIには叶わなかった」なんてことになったら、それまでの努力が報われませんよね。

目指すべきはレア人材

目指すべきはレア人材

あらゆることを犠牲にして偏差値を上げることに努力を積み重ねた先には、多くの受験エリートとAIを相手に仕事を奪い合うレッドオーシャンが待っている・・・。

つまり、子供の将来のためにと高額な塾に通わせたりすることが、意図せずリスキーな投資になっている可能性があるんです。

だとすれば、その子にとってのブルーオーシャンはいったいどこにあるのでしょうか?

従来からの偏差値競争の先には、まず見つけられないでしょう。

ブルーオーシャンを目指すなら、コモディティ化が加速する従来型のホワイトカラーではなく、替えの効かないレア人材を目指さなければなりません。

オリジナリティの追求こそブルーオーシャン

オリジナリティの追求こそブルーオーシャン

そのためには、子どもが何に対して好奇心を持っているのか、何が好きで、どんなことに夢中になっているのかを見極める必要があります。

なぜなら、好奇心の向かう先に、その子だけのブルーオーシャンがあるからです。

このようなレア人材を目指す教育のロールモデルとして分かりやすいのは、有名なさかなクンのお母さんでしょう。

小学校では、授業中も休み時間も魚の絵を描いていた。授業についていけず、家庭訪問で担任に言われた。「絵は素晴らしいけれど、勉強もしてください」。母は「あの子は魚と絵が好きだからそれでいいんです」。将来本人が困ると言われても、「成績が優秀な子もそうでない子もいていい。みんな一緒ならロボットになっちゃいます」。

引用元 タコ、母と感動できたから さかなクンのお魚ライフ:朝日新聞デジタル

この「みんな一緒ならロボットになっちゃいます」という言葉は、今やたとえ話ではなく、現実になりつつあります。

さかなクンのお母さんのような、子どもの好奇心を尊重して徹底的に個性を伸ばす教育は、当時は異端だったでしょう。

しかし、これからは多くの子どもにとって「正解」になるはずです。

学力はオリジナリティーを伸ばすための土台

学力はオリジナリティーを伸ばすための土台

もちろん、さかなクンの事例は「たまたまうまくいっただけ」かもしれませんし、基礎的な学力は、どんな職業に就くにしても持っていた方がよいに決まっています。

しかし、他人との比較である偏差値に一喜一憂するのは、あまり意味がないでしょう。ましてや、好きなことをやめさせてまで勉強を強要するのは、今やナンセンスです。

「昨日できなかった問題が解けるようになった!」

「今日は新しい英単語を覚えた!」

比較するなら、昨日のその子自身との比較です。

子どものオリジナリティーを伸ばすために、土台としての基礎学力を身につける。

AI時代を見据えた上での勉強の位置づけは、そんなところではないでしょうか。

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