VR教育7つのメリット!N高・S高の普通科プレミアムにて2021年開始

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VR教育7つのメリット!N高・S高の普通科プレミアムにて2021年開始 不登校

通信制高校で話題のN高等学校と新しくできるS高等学校で、2021年4月よりVR学習を取り入れた「普通科プレミアム」が始まります。

と言われても、VR学習なんてなんだか怪しそうだし、よく分かりませんよね。

しかし、私は、この発表を見たとき、学びの概念が大きく変わると思いました。

N高ライブで衝撃的だったのがVR学習。ゴーグルを装着して、あたかもその場にあるかのように生き物を観察したり、遺跡を訪ねたりできる。体験学習ほど大量の情報と刺激を得られる学習法はないけど、まさにそれが自宅で実現できる。学習の概念を大きく変えるはず。

理由はいくつかありますが、もっとも大きな理由はVR学習で得られる情報量が今までの学習とは桁違いだからです。

もちろん、VR教育のメリットはそれだけではありません。

この記事ではVR教育のメリットを7つ紹介していきます。未来の学びに取り残されないよう、ぜひ確認してみてください。

VR教育の現状と普通科プレミアムの衝撃

VR教育の現状と普通科プレミアムの衝撃

VR教育のメリットを紹介する前に、まずはVR教育の現状とN高・S高の普通科プレミアムが教育界に与えた衝撃について、簡単に説明します。

VR教育の現状

VR教育はN高・S高が今回はじめて手掛けたわけではありません。VR技術そのものは数年前から注目されていて、教育への活用も期待されていました。

英会話教材などでは既にいくつか出てきていますし、『Google for Education』というGoogleの教育サービスの中にはVR学習用のコンテンツもあります。

Arts & Culture Expeditions - Google Arts & Culture
...

これは、Expeditionsアプリをスマホに入れて、VRゴーグルを用意すれば、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)による学びを実現できるというものです。

VR学習の具体的なイメージはこちらをご覧ください。

しかし、学校現場への導入はほんの一部に留まっており、なかなか実用化が進んでいませんでした。

N高・S高の普通科プレミアムの衝撃

そこに、今回N高・S高が普通科プレミアムの授業にVR学習を導入することになったのです。その内容は衝撃的なものでした。

コース開講時には約35%の教材がVRに対応、2021年度中には過半数以上の教材が対応するとのこと。

S高等学校の校長に就任する吉村総一朗氏の言葉を借りれば、「VRを使った教育機関としては世界最大になる」わけです。

そのインパクトは、日本のみならず世界レベルでも大きなものといえるでしょう。

VR教育の効果とメリット

VR教育の効果とメリット

それでは、ここでVR学習の何がそんなにスゴイのか。その効果とメリットに関して、一つひとつ紹介していきます。

  1. 情報量が多く記憶に残りやすい
  2. 集中力がアップする
  3. 能動的な体験が可能
  4. 難解な理論でも理解しやすい
  5. ゲーム感覚でモチベーションを維持しやすい
  6. ノーリスク・ノーコストでどこにでも行ける
  7. 再現性の高いシミュレーションが可能

情報量が圧倒的に多く記憶に残りやすい

従来の勉强は書籍が中心でしたので、ほとんどテキスト情報、たまに図解やイラストがある程度でした。

ところが、VR学習は映像が中心でしかも立体感があります。

たとえば、世界の遺跡に関する知識を得るにも、テキストだけでなく、実際にその場に行っているかのような体験ができるわけです。

この情報量の差は圧倒的であり、概念ではなくイメージとして認識できることから、記憶にも残りやすくなります。

集中力がアップする

VR学習では、視界が100%学習環境になるので、気が散ることなく勉强に集中できます。

さらには、VRならではの没入感が集中力を高めるでしょう。

能動的な体験が可能

VR空間では顔の向きを変えることで見え方も違ってきますし、ソフトによってはガジェットを使って、アイテムを操作することもできます。

自然と能動的な体験が可能になることで、高い学習効果が期待できます。

難解な理論でも理解しやすい

テキストや図解では理解が難しい理論やテーマでも、ビジュアルと音声を介した体験を通すことで、より理解がしやすくなります。

理解に費やす時間と労力を減らすことで、さらにその先の探究的な学びにも進みやすくなるでしょう。

ゲーム感覚でモチベーションを維持しやすい

VR学習はゲーム感覚でおこなえるため、楽しくモチベーションを維持しやすいです。

とりわけ自宅学習の場合、学習習慣がついていないとどうしてもサボりがちになってしまうことが大きな課題です。

しかし、VR学習はその課題を解決する助けになるはずです。

ノーリスク・ノーコストでどこにでも行ける

仮想現実とはいえ、VR学習であれば自宅にいながらにしてどこへでも行けます。

世界中の遺跡を訪ねることもできますし、宇宙空間や地球の内部、深海、ミクロの世界など、現実には行けないところでも行けてしまいます。

しかも、どんな危険な場所でもノーリスクで、交通費もかからず一瞬です。

再現性の高いシミュレーションが可能

VRは乗り物や工作機械の操作などのシミュレーションではすでに使われていますが、英会話や面接、接客などのシミュレーションにも応用可能です。

何度でも練習できるので再現性が高く、現実での即時対応力を身につけやすくなります。

VR教育のデメリット

VR教育のデメリット

このように非常にメリットの大きなVR教育ですが、デメリットはないのでしょうか?

考えられるデメリットは2つあります。

  1. 導入コストの大きさ
  2. 身体的な負担

導入コストの大きさ

VR教育のデメリットでもっとも大きいのは、導入コストの大きさでしょう。

その学習効果が期待されていながら、なかなか導入が進まなかったのはコスト面がネックになっていたからです。

ちなみに、N高等学校とS高等学校の事例で見ると、VR学習が組み込まれた「普通科プレミアム」と映像学習のみの「普通科スタンダード」の学費の違いは以下のとおりです。

普通科プレミアム 普通科スタンダード
納入金額3年間の合計 1,099,000円 739,000円
就学支援金の3年間合計 888,000円 532,800円
3年間の実質負担額 211,000円 206,200円

※3年間・75単位履修モデルケースのシミュレーションの合計金額です。また、世帯年収(590万円程度未満)の家庭が高等学校等就学支援金を利用した場合の一例です。
※2021年4月に公開予定のVRコンテンツ内容は必修授業における角川ドワンゴ学園「オリジナル版」の学習や各科目の副教材などです。
引用元 普通科プレミアムと普通科スタンダード

就学支援金を除くと3年間で36万円の差があります。

なお、N高等学校には2020年10月時点で15,803名以上の生徒が在籍しており、右肩上がりに(しかも急激に)生徒数は伸びています。

多額の導入コストがかかるとはいえ、今後も多くの利用者がいることが見込めているからこそ可能な投資だったといえるでしょう。

身体的な負担

VRは通常のものの見え方と違うため身体的な負担があり、とくに子どもには悪影響を及ぼす可能性が懸念されています。そのため、現状では13歳未満には推奨されていません。

医学的見地から、身体的に未発達な子どもに悪影響を及ぼす可能性があるというのが理由のようです。

ただ、それも十分な検証が行われたわけではないので、今後変わっていく可能性もありそうですね。

VR教育に注目です!

今回、N高・S高が大々的に打ち出したVR学習ですが、これをキッカケにVR教育が一気に普及していくかもしれません。私が受けるわけでもないのに、楽しそうでワクワクしてきます。

しかし、ものは試しです。まずはVRを体感するために、比較的安価なスマホ用VRゴーグルを早速購入してみました。

N高のVR学習に刺激されて早速買ってみましたVRゴーグル!文字通り体感してみなきゃ分からないからね。

GAFAの中ではデバイスを押さえるのに出遅れていたFacebookがVRゴーグル「Oculus Quest 2」を発売したことからも、今後VRが伸びるのは間違いないと思う。

購入したのは、こちらのエレコム VRゴーグルVRG-X02PGEです。ピント調節・超ワイド目幅調節・眼鏡対応・成型モールドフェイスクッションなど、充実の仕様で高評価ですよ。

以上、VR教育7つのメリット!N高・S高の普通科プレミアムにて2021年開始…でした。

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