これって思い込み?日本の学校にある10の常識を疑ってみた

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これって思い込み?日本の学校にある10の常識を疑ってみた不登校

「学校で常識とされていることって、本当に意味のあることなの?」

「学校で当たり前のことがなくなってしまえば、もっと楽しくなるのに」

そんなふうに思ったことはありませんか?

学校の常識って社会に出ると、ちょっと特殊なものに思えますよね。

先日、こんなつぶやきをしてみたところ、結構な反響をいただきました。

■学校に対する思い込み

①授業中の飲食はいけない
②スマホを使ってはいけない
③奇抜な服装や髪型はいけない
④授業は椅子に座って聴くもの
⑤みんな同じペースで進めなくてはいけない
⑥興味のない科目も我慢して受けなくてはいけない

何十年も前の常識に囚われていたら世界に取り残されるよね。

そこで本記事では、学校の常識とされていることをさらに4つ加えて、アメリカなどの海外の事例を交えながら考えてみました。

日本の学校を相対的に捉え直すことで、「学校はこういうもの」という思い込みがあったことを確認できるはずですよ。

常識1:授業中の飲食はいけない

授業中の飲食はいけない

昔は授業中の飲食なんて考えられませんでしたが、最近では熱中症予防のために水分補給は授業中でもOKという学校は少なくないようです。

ただ、さすがに食事まで許可しているところは、ほとんどないでしょう。

ところが、アメリカでは学用品リストにお菓子が記載されていて、持ってくるよう指示される小学校も珍しくないようです。

しかも、読書や自習時間なら授業中でも許可する先生もいるんだとか。

常識2:スマホを使ってはいけない

スマホを使ってはいけない

私の娘たちは、自宅学習の際にスマホを使いまくってます。むしろ、勉強にスマホはマストのツールと言ってもいいくらいですね。

まず、学習前のウォーミングアップに、計算、漢字、英単語のアプリをやってますし、分からない言葉が出てきたら、すぐスマホで調べます。

理解の難しい単元は、分かりやすく解説されたYoutube動画を探して見ることもあります。地理の勉強には、地図アプリもよく使いますね。

ちなみに、フィンランドのある学校では、スマホは持ち込みも授業中に使うこともOKだそうです。

【フィンランドのとある学校の授業スタイル】

授業態度:場所も態勢も自由

スマホとPC:持込みも利用も自由

ルール:一律ではなく状況によって判断

学校の目的:子供のための教育をする

重視すること:PISAの学力順位ではなく「今の子供達にとって必要な教育は何か」

常識3:奇抜な服装や髪型はいけない

奇抜な服装や髪型はいけない

まず大前提として、学校は勉强するところですよね。独自の理念を掲げた私立の学校なら分かりますが、公立の学校で細かく規定する意味が分かりません。

法律に触れない限り、どんな服装や髪型だろうと関係ないでしょう。

また、最近では、外国出身の子どもが入学することが多くなってきました。娘の友だちにも外国人の子がいます。髪型や髪の色、服装に対する感覚も、日本人とは異なりますよね。

学校のきまりの多くは生徒が日本人であることを前提としているわけですが、昔ながらの感覚のままで大丈夫なんでしょうか。

常識4:授業は椅子に座って聴くもの

授業は椅子に座って聴くもの

座りっぱなしって、けっこう辛くありませんか。

同じ姿勢で長時間集中し続けるのって難しいですよね。子どもだったら、なおさらです。

エコノミー症候群とか、寿命が短くなるとか、座り過ぎが健康にも悪影響があるといった話はよく聞きます。

もちろん、勉强をするには、座りながらの方が向いていることもたくさんあります。

でも、すべてじゃないですよね。スマホで調べ物をするのに、行儀よく椅子に座ってなんて、ちょっと可笑しくありませんか。(そうしたい人はそれでいいですが)

勉強も仕事も「寝っ転がりながらスマホで」できてしまうことって、実はかなり多いんだよね。

インプットはほぼできる。アウトプットもかなりできる。もちろん机を前にしっかり座ってやった方がいいこともあるけど全部じゃない。

フィンランドの子どもが授業中寝っ転がっているのも合理的なのかもね。

常識5:みんな同じペースで進めなくてはいけない

みんな同じペースで進めなくてはいけない

これは、本当になんとかした方がいいです。

今の一斉授業のスタイルが有益なのは、クラスの中でも中間層の子だけでしょうね。

上位層の子にとっては、分かりきった退屈な授業につきあわされるだけで時間の無駄です。

逆に下位層の子は、理解できていないのにどんどん次の学年に進級できてしまいます。すると、分からないことが積み重なっていって、多くの子は勉强を諦めてしまいます。

理解力って誰もが同じではないのに、生まれた年だけでひとくくりにするのは、ずいぶんと乱暴なやり方ですよね。

なお、子どもの理解力に応じた「個別最適化された学び」の実現は、技術的には既に実現可能です。あとは、やるかやらないかだけですね。

常識6:興味のない科目も我慢して受けなくてはいけない

興味のない科目も我慢して受けなくてはいけない

ぶっちゃけ習わなくても、社会で生きていく上で何の問題もない科目ってありますよね。

もちろん、将来の仕事内容によっては知っておかなければならない科目もありますが、全員必要なわけではありません。

なので、小中学校の科目も必修と選択があってもいいんじゃないでしょうか?

個人的には、国語、算数(数学)、英語は従来どおり必修の方がよいと思いますが、他の科目に関しては、必ずしも必修である必要はないんじゃないのかなと。

誰にでも向き不向きはありますので、向いていないことを無理にやる必要はないです。

とはいえ、習ってみないことにはそれも分からないので、小学校低学年はすべて必修にして、徐々に選択科目の割合を増やしていったらよいでしょう。

常識7:みんなと仲良くしなくてはいけない

みんなと仲良くしなくてはいけない

みんな仲良くは無理なんだから、距離の取り方を学んだ方がいいよね。

相性の合わない人でも適度な距離があればそれなりに上手くやれることもある。相手が同じでも話題によっては距離感を変えた方がいいこともある。

学校だけでなく家族間でも、人との距離感は重要なソーシャルスキルのひとつだよね。

そりゃ、みんなと仲良くできればいいですよね。それが理想的です。

でも、そんなことできるんでしょうか?

文科省のみなさんは、みんな仲良しなんですか?

教員のみなさんも、みんな仲良しですか?

そんなことないでしょ。

大人ができないことを子どもに強制するのもどうなんでしょう?

そもそも「みんな仲良く」なんて無理ですよね。

仲の良くない相手とでも、適切な距離を取ったりコミュニケーションを工夫することで程よい関係性を保てるようにする。

いわばソーシャルスキルを身につけた方が、よっぽど現実の社会で役に立つと思いますよ。

常識8:宿題をやらなくてはいけない

宿題をやらなくてはいけない

宿題は、先生によって考え方が違いますよね。まったく宿題を出さない先生もいれば、大量の宿題を毎日出す先生もいます。

保護者の中には、宿題を出してもらうよう先生に要望を出す人もいるそうですね。

個人的には、多すぎないのであれば宿題はあってもいいと思います。ただ、強制する必要はないんじゃないかな。

たとえば、ウチの次女は毎回大量の漢字の書き取りの宿題をやっています。

でも、漢字はコロナ休校中にしっかり勉強したので、学校のテストでもほぼ毎日100点をとっているんです。

つまり、この宿題は時間の無駄なんですね。むしろ、次女の漢字嫌いを助長してしまうでしょう。

あと、夏休みや冬休みの宿題もいりません。

なぜかって?

「休み」は休むものだからです。

常識9:トイレは授業中に行ってはいけない

トイレは授業中に行ってはいけない

アメリカの小学校のトイレは、日本の学校ほど大きくないそうです。なぜかというと、日本の学校のように休み時間に子どもが一斉に使うわけじゃないからなんですね。

トイレぐらい好きに行かせたらいいんじゃないですかね。先生にいちいち許可を取る必要もないと思います。

せいぜい「授業中にトイレに行くと途中から分からなくなるから、できれば休憩中に行けるといいね」ぐらいのアドバイスでいいんじゃないかな。

あとは、子どもが自分で判断すればいいでしょう。

常識10:教科書や文房具を一人ひとり持っていかなくてはいけない

教科書や文房具を一人ひとり持っていかなくてはいけない

教科書も文房具も学校が用意しておいて、そのつどレンタルしてもいいんじゃないでしょうか。もちろん、ワーク(問題集)などは各自が用意する必要がありますが。

そうすれば、重くなりすぎたランドセルも、だいぶ軽くできますよね。実際、アメリカの学校はそのようなところが多いそうです。

重いランドセルを背負ってると、どうしても前屈みになりがちだけど、毎日続けると姿勢が悪くなるんじゃないかな?

姿勢が悪いと、骨盤が歪んだり頭痛が起きやすくなったり、内臓の機能障害の原因になったりと、心身の不調を起こしやすくなるんだよね。

6年間続けると、かなり悪影響ありそうだよね。

今の小中学生の荷物は多すぎますね。教科書も数十年前とは比べ物にならないくらい分厚くなってます。

文科省からは置き勉OKの通達が出ているはずですが、未だに対応していない学校も多いですよね。重すぎるランドセルは、子どもの発育にも悪影響がありそうなので、せめて置き勉くらいは早く認めてもらいたいですね。

まずは思い込みを捨てよう!

まだまだ考え直したほうがよさそうな「学校の常識」はありますが、とりあえず代表的なものを10個紹介してみました。

こういったことを言うと、「これが唯一絶対の解だ!異論は認めない」とばかりに鼻息荒く反対意見を主張してくる人がたまーに出てきます。

でも、別にこっちも「これが正解だ!」なんて言ってるわけじゃないんだよね。

今すぐに唯一絶対の結論を求めているわけじゃないんです。言いたいのは「まず思い込みを捨てようよ!」ってこと。

結論は急がず焦らず、いろんな考えがあっていいよね。

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